心の赴くままに345
「今年も終わった確定申告」
あれからもう4〜5年になろうか。確定申告が電子申告で出来るということなの
で国税庁に申請してCDとともに納税利用者識別番号と暗証番号を貰った。
その時はそこまででちょっと試してそのまま放置していたのである。ところが
最近しきりに電子申告が喧伝されるので、ではまたやって見るかとその気に
なった。
当時送られて来たCDがあったなとゴソゴソと探し出した。別に暇になったわけ
ではないが、またやってみるかとばかりそのCDを開いて再挑戦である。
実はもう一つの不純なきっかけは電子申告すると5000円が戻ってくるわよ、という
家内のひと言があったのだが・・。
CDに加えて納税利用者識別番号と暗証番号を用意して再び試して見たが全く
動かない。そこであの時の、初めての電子申告はどうしたっけ?と思い起こして
みることになる。
確か「何だこれしきのもの」と始めて見たら、まず役所に行って住基カードを
作ってもらい、それに電子証明書(500円)をつけて貰なければならない。
然も電子証明書は近くの役所ではなく所管の税務署に行く必要がある。更にIC
カードリーダーを買い、そのドライバーをPCにインストールする。AdobeやJava
などの関連ソフトも更新して置かなければならない。
それが出来たら国税庁のホームページからやおら開始届を送る、という厄介な
手順があり、出来ないことはないがこの忙しいのに面倒でやっていられない、と
電子申告を諦めて、国税庁ホームページの申告記入ソフトだけを使って作成、印刷
して郵送したのだった、とようやく想いだした。
当時送られて来た資料をよく読むと、納税利用者識別番号と暗証番号には期限が
ありその期限を過ぎると再び申請をやり直さないと無効、とある。
何のことはない、既に有効期限切れのライセンスを使って懸命にやっていたと
いう笑い話であった。
そこで、ふと疑問が起こった。電子申告というものは一体どんなメリットがある
のかという単純な発想である。考えるまでもなく、違いは申告書と領収書類を
郵送するかしないかということに尽きる。電子申告の場合は領収書を3年間保管
する義務を生じる。領収書などというものは溜まると厄介なもので、送ってしま
えば「あとは野となれ」とさっぱりするから、やはり電子申告などやらない方が
良いと変な理屈をつけたくなる。
今までのように印刷して郵便で送るという仕事に比べて、余りにも面倒で、然も
年一回、それもそんなに複雑でもない申告になぜ電子申告か、という疑問は更に
広がる。そこでWEBで調べることになる。
電子申告は2010年までに普及率50%という目標が立てられているとのこと。これが
達成出来なければ制度を見直すことに繋がるらしい。
だが、一昨年は0.2%、昨年は数%程度とある。あと2年では誰が見ても覚束ない。
ところでパスポートの電子申告はどうなったのかな?と調べるうちにこの件、
やはり立ち消えになっているという。
国民総背番号制が出来て、一元的に認証が出来るようにならなければ駄目かな、
と思ったが、それが国家統制の原点になるのはもっと恐ろしい。
やはり「過ぎたるは及ばざるが如し」で面倒がらずにやる方が幸せなのかも
知れない。
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