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DIARY

ごきぶり日記323

変な電話


友人のお宅に電話する。
応対に出たのは奥さんらしい。だが、きわめて素っ気ない不機嫌な応対である。
そこで改めて名乗ると、奥さんはびっくりして「申しわけありません。最近、変な 電話が多いもので失礼しました」とのことである。

「変な電話」がどんな内容かは話してくれなかった。変な電話かどうかは別にして、 確かに怪しげな売り込みの電話は急増している。
特に多いのは利殖の持ちかけで、きわめて遠回しに話を持ち回る。セールスである ことは判っているので、ところでご用件は?と切り返すとはじめて本題に入ろう とする。

こんな時、冷やかしのつもりで、質問したりするのは良くいない。
“話に乗せればキャッチしたのも同然”と思っている相手だから、「あぁ、利殖 の話?関心無いね。ではまた」と相手が話していようがいまいがガチャっと切る。 先物取引、マンションの売り込み、屋根瓦の修理と切りがない。まるで世の中の 商売が全部押売になってしまったように感じる。

玄関先に座り込まないだけの違いである。若い女性が電話販売に駆り立てられて いる。教えられた通りに、短時間でしゃべろうとして夢中になってまくし立てる。
希望を持ってやっと就職した会社で、押売をやらされるのだから可哀想な気もする が、ガチャンと切られた時はセールスマンが門前払いを喰った心境だろう。
やがて厚かましいセールスウーマンになってゆくのかも知れない。

デフレが急速に世の中を悪くしているようだ。折しもテレビで街の治安悪化と自警 団の活動を放映している。日本の安全神話は崩れ、犯罪発生率はウナギ登り、 検挙率は下がるばかりという。
個人情報は売買され、今やプライバシーは丸裸である。個人個人が危機管理意識 を高め、自衛する時代に入ったようだ。一時期のニューヨーク、マンハッタンの ような状態にならなければと願うのみである。

 

 

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