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DIARY

ごきぶり日記319

続 余った人たちとは


−前稿から続く−

それもこれも日本の経営は昔からスペシャリストを育て、優遇する感覚が無いこと が発端になっているのだ、と思っている。スペシャリストとしての会社における 立場や身分が確立されておらず、だから何をやったらよいか判らず、周囲からは はみ出し者のように見られ、肩身の狭い思いをする。
ライン長の下についているから、毎日忙しく動き回っているラインのメンバーには 厄介者に映る。

だから暫くすると専門職とは関係ない部署に転属させられ、意に介しない職につく。
中には立派なキャリアを持ち、優秀な技術者だった人も多い。だが、人間というも のは関係ない場所で、技術とは無関係な仕事をやらされて年月が経つと、全く元の 技術者に戻れなくなるらしい。技術の進化と変貌に恐れをなし、ついて行かれなく なるらしい。

技術を標榜する会社なら勿体ない話である。有能なスペシャリストが夢と生き甲斐 を持って研究、開発、設計に当たる。これが無くなればその会社の技術力は目に 見えて凋落することは間違いないからである。

そんな扱いをして置いて「役に立たない」呼ばわりはない。まるで会社が駄目人間 にしてしまったようなものだからである。
技術者を例にとっても50歳といえば、アメリカでは未だバリバリの現役だ。特許を 沢山持って良い企業に自分を売り込みに歩く。「雇って下さい」というお願いでは なく「自分を買わないか、買い得だよ」という売り込みだから堂々たるものである。

もう多くの人が読んだことと思うが、朝日新聞 2003年4月3日経済面に、「会社員 不安の中で」というコラム風の記事が載っていたが、結論から言うと、今頃こんな 話が物珍しく記事になるということが、日本の遅れだなと感じたわけである。
要するに「帰宅・週末 事業家にに変身」という中間見出しにあるように、副業を 考える人が多くなったということで、企業もそれを黙認している時代になったと いうことである。

ほぼ、20年くらい昔に、「ムーンライトカンパニー」の話を聞き、さすがにアメリカ だなと感心したことを覚えている。
月あかりが照らす頃になると会社が始まり、月が沈むと共に会社が無くなるという ことだから、まさに上記の記事そのものであって、今更何もめずらしいことでは ない。インターネットの普及がアルバイトをやりやすくしたことは確かだが。

学生が未だに大企業を狙い打ちして来るのはやはり寄らば大樹のサラリーマン根性 からか。なんだかんだと泣き言をいっても、今のところは法外な退職金が保証され ている。だが、これからはそんなものは期待できず、能力を発揮できる場でもない とすれば何がそんなに魅力があり、将来に希望を持てるのだろうか。

若者もまた同じ道をたどるのかと思うとやるせないが、時代が変わっているのだか ら、とにかく入るがすぐに転職するという違いがあるのかも知れない。
これもまた、使い道のない部類なのだが・・。

 

 

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