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DIARY

ごきぶり日記298

ママチャリ


ママチャリの事故が急増していると報じています。
そんなニュースを見るまでもなく、車を運転している人々はいつもヒヤリとする 体験をお持ちでしょう。

とにかく脇道から飛び出して来る、あるいは車の前を横切るなど、相手が眼中に 入らないというか、“交通ルールなんてありましたっけ?”というように、何とも 傍若無人なのです。“跳ね飛ばせば車に罪があるんだから、やってご覧なさいよ” とでも言っているような気がします。美しい(?)顔はツンと前を向き、一見 傲慢とも思える自信にあふれているようです。

一時停止して左右を確かめるという当たり前の行動が出来なくなったということ ですね。特定の人間の特定の行動ではなく、一般化しているらしいから恐ろしい。 ママチャリというから20代から30代の奥様族なのでしょう。高度成長期華やかなり し頃に娘時代を送った人たちですね。

高度成長は人間的本質を犠牲にして経済成長を優先したツケがあらゆる社会問題 となって跳ね返って来ています。
「人を思いやる」という人間としての基本の想いが無くなったという、社会に 取って由々しき問題がここにもありました。
「仕付け(躾け)」とは礼儀作法を身につけさせること。(広辞苑)とあります から、言い替えれば社会に生きる最低限のルールを守らせる訓練をすることで しょうが、気がついた時にはこうした訓練、つまりモラルが消え失せた砂漠のよう な社会になり掛かっていました。

こうした世代が母になり、ママチャリに子どもを乗せて交通ルールも守らず突っ走 るさまを子どもに見せる。先行きはどうなって行くのか恐ろしい世の中です。
先日、新幹線のホームで病人連れのために椅子を探していました。
列車待ちのホームは混雑していましたが、一つだけ荷物が置いてある椅子があった ので“ここ、空いていますか?”と聞くと、30代と見られるそのミセスは“ツン” と横を向いて聞こえないふりをしています。

もう一度静かに同じことを聞きました。するといきなりそのボストンをわしづかみ して、ジロリと睨むなり立ち上がって何処かへ行ってしまいました。
何が勘にさわったのか、何が面白くないのか、まさに油の切れたような人間関係に 暫くは嫌な想いにさせられましたが、これもママチャリ年代だな、と感じたひとと きでした。ここまでママチャリ族、あるいはこの年代の奥さまの悪口を書くと一斉 攻撃を受けそうですね。勿論、ごく一部の人たちということも知っていますよ。

それにしても女性が逞しくなりました。ついでに八つ当たりに近い発言ですが、 昼下がりのデパートはまさに、猿の惑星ならぬ(失礼!)“女の惑星”で、その 金遣い、楽しみ方に恐ろしいようなバイタリティを感じます。“女三人寄れば” レストランを占領し、お店の方は果たしてこれで商売になるのかな?と余計な心配 をします。

不透明な時代とかで、何もかも先行きが判らない時代だから、新々人類のママチャリ の惑星時代になるのかも知れません。何が起こってもおかしくありませんからねぇ。

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