ごきぶり日記292
諸行無常
諸行無常のことわり通りに予期しない出来事に遭遇して、ふた月ばかり休稿して
しまいました。お詫び致します。そんな中も世の中はどんどん変化しているよう
ですね。
リストラ即、首切りは益々過酷になっているようです。早期退職優遇策などの名の
下に「業務なんとか室」へ移動してある期間を経るとチョンとなるあれです。
不況に便乗するかのように堂々とこうした首切りをやるようになったのですから、
良いか悪いかは別として日本企業も変わったものです。
肩を叩かれた人の中に、さる有名私立大学工学部、大学院出身の技術者がいました。
48歳とのこと。現在は確かに対象にされる生き方をしているようだし、気迫も無く
なっていることが感じられました。
気迫をなくさせたのは会社そのものなのでしょうがねぇ。この会社は少なくとも
あと数千人の不要労働力が存在することは聞くまでもないのです。
雪印食品から日本ハムと信じられない詐欺的行為が明るみに出て来ます。
そこまでやらなければ会社が潰れるというほどの金額でもなし、営々と積み上げた
実績と信用をフイにしてしまう代償ではないと思うのですが、そこがサラリーマン
の悲哀と言うことでしょうか。会社ぐるみかと疑われるばかりの行為の原点は武家
社会の“お家大事”の古い古い体質以外の何ものでも無いでしょう。
番頭役の副社長、専務は主犯として名乗りを上げ、現場の部長がそろいも揃って
“私が独断でやりました。私が犯人です”と罪を被る姿は武士が責任を被って腹を
切る図です。格好良いのでしょうか。切腹してお家を守る、そうすれば会社が家族
の面倒をみてくれる、何だか切れの悪い時代劇を見ているようで、近代国家と
ばかり思っていた日本が、300年ばかり戻ったような嫌な気になってしまいました。
巷の犯罪はどんどん増加し、検挙率は下がりっぱなし、モラルはもうじき無くなっ
てしまうのではないか、と心配するほど住みにくい世の中になりつつありますね。
「社会通念上、やってはならないこと」の歯止めが取れたら無法地帯日本という
ことになります。
この頃よく感じるのですが、若い女性が前を横切るとき、全くこっちを見ていな
い、つまり自分以外は目に入らないように感じるのです。自分が透明人間になって
相手から見えないのではないかという恐怖感です。
“譲る”という気が消え失せているのです。そのうちこっちも相手を消して体当た
りして見ようかと思うのですが、最近の女性の体力向上は著しいから、下手をする
とこっちが怪我をするかもしれませんね。
ひとたび節操を失った社会はもう元に戻らないのかも知れませんよ。
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