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DIARY

ごきぶり日記290

医療は変化したか


病院にかかる。検査ずくめである。ここだけではなく、他の医者にも診て貰いたい と思うのは人情だが、他に掛かればすべてが振り出しで再検査という面倒くささ、 また、その病院から恨まれるという気後れがあり、あきらめることが多かった。 だが此処に来て医療も変わりつつあるような気がして来た。。

インフォームドコンセント(Informed Consent−“知らせて同意を得る”とでも 訳すのだろうか)が徹底してきたということらしい。家族に、あるいは本人に しっかり説明する。有り難いやら恐ろしいやらである。

最近では病院自体がもう一つ二つ、他で診て貰うことを勧めるらしい。
いざ転院となると、それまでの検査資料を全部整えて紹介状を添えてくれる。 受け取る医療機関も患者に何度も同じ検査の苦しみを与えないということに徹底 しており、重複しないように前の医療機関と連携をとり、患者を苦しめないように 配慮する。

看護も同様で患者の家族環境などの聞き取り調査資料を全部トランスファする。
何とも徹底した連携ぶりを見せる。公立病院では「地域連携」という居住地の医療 機関と連絡を取るシステムが進んでおり、主治医である居住地のすぐそばの医院 からその診療情報を上位の病院へ全部トランスファする。
この逆も然りで、例えば都立病院で治療を受け、安定したら市立病院などへ、 全部の資料を回してくれて、遠くまで通わなくてもあとは地元で安心して療養に 専念出来るようになって来ている。・・・と喜ぶのはやや早過ぎたようだ。

先日、大学病院に行った。自分のためではないのだが、紹介状を持ち、外来から 入らなければならない。あっちこっちと回されたあげく、外来診療の順番が来る まで、延々5時間待たされた。挙げ句の果てに「今日は担当医が居ないので来週 再診でまた来て下さい」である。

止むを得ないと心を取り直して次の週、朝早く出かける。午前7時前、表のドア が閉まっている。“早すぎたかな?”と思いながら、ふと見ると人が救急の入り 口から入って行く。その後について入ってみて驚いた。
再診は機械受付になっており、A〜H、8列の自動受付機が電源も入らず、ずらり と並んでいるその前に、すでにほぼ20人は並んでいるではないか。 すでに160人が先客であった。

並んでいる人に“何時頃見えたのですか?”と聞く。当然のように“始発電車で すよ”という答えが返って来た。看護婦さんが、「これが大学病院の実体なんで すよ」という。詳しいことは知らないが「大学病院」信奉の風潮が強すぎるので はあるまいか。

地域にも良い病院がたくさんあるという。だが情報が足りない。
今のところ頼るのはインターネットしかない。変わったように見えながら、医療は これから変わるということのようだ。

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