(株)テクノクリエート トップページへ TOP

DIARY

ごきぶり日記277

会社崩壊の時代


ある銀行の担当者に「あなたは銀行と取引先とは、どっちがお客さまだと思います か?」と質問したことがあります。言うまでもなく貸す立場と借りる立場はその時 の経済状況で、上下関係が入れ替わるということはよく判っているのですが、 ちょっと意地悪い質問だったかも知れません。

その人は答えに窮していましたっけ。貸し方が有利な時は威だけ高に出るし、借り 方が有利な環境なら平身低頭に対応しますとは言えませんからねぇ。
商売と言うものは相手があって自分があるものなのでしょうが、日本企業は自分が あって商品があるということで、客が見えなくなってしまっているようですね。

問題が起こればその食品の産地を変え、日にちが経ったら賞味期限を張り替える、 ということは、客に奉仕する気はさらさら無く、如何に騙して売りつけるかだけ ですから、疑似餌を流して鮎を引っかけるのが商売とでも思っているのでしょう。 基本的に日本人にはサービスの精神が無いのですね。

10数年前に中国のレストランでビールを頼んだ時、ウエイトレスが客を睨めつける ように見下しながら、生ぬるいビールを投げつけるようにドカンと置いてゆくと いうお話を書いたと思いますが、その当時は国営のレストランで従業員は官吏 だったのですから、日本人のようにウエイトレス、ウエイターはサービスするのは 当然と思っている態度には頭に来たに違いありません。

日本人はサービスを受けるのは当然と思うのに、自分はサービスをしようとしませ んからね。経営者がどんなに Customer Satisfactory(顧客満足度)を謳っても やはり会社大事、自分大事で社会や他人にサービスする気にはならないでしょう。
こうした武家社会と同じような、お家大事の血は終身雇用制の崩壊によってやがて は行方を見失うことでしょう。

現に大規模なリストラ構造改革で自分がどうなるのか、何処へゆくのか判らなく なり組織が大混乱している会社を見掛けます。
そもそも永すぎた太平の時代に創業の精神は色あせ、戦意も無く、ただ漫然と 大きいがゆえに偉いと思い込んで生きてきたわけでしょうから、今まで拠って 立って来た根拠を失えば脆いことこの上ないのです。

それもこれもサバイバルの時代に生きるに相応しくないということならばさっさ と市場から退陣すべきでしょう。

“桐一葉 落ちて天下の秋を知り”

みなさまからのご意見、ご感想をお待ちしております。 E-Mail: info@techno-create.com
Copyright(c)2001-2002 株式会社テクノクリエート All rights reserved.