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DIARY

ごきぶり日記276

翻訳ソフトのこと


あるホームページに市販されている翻訳ソフトの実力比較が事細かに記載されて いるのを見つけました。
この時は、あまり気に留めていなかったので二度と探せないかも知れませんが、 “ははぁ、やはりこんなものか”と実感したのを覚えています。

事実使ってみると、一言でいってなんとも出来が悪いという実感なのですが、 たかが1万円そこそこのソフトに万全な翻訳を期待する方が無理なことですね。
これらの代表的な翻訳ソフトにも「全文翻訳」の機能があったと思いますが、 おそらくは結果は日本語にならない、何を言っているのか定かでない結果が出る ことでしょう。

それでも大意はつかめると使っている人もいるようですが。
そもそも日本人は会話は苦手だが読み書きは充分な教育が行われており、そっち の方は他国よりも優れていると聞いていました。
確かに有名大学の狭き門をくぐるためには英文法は必須ですね。だから翻訳ソフト が進化しないなどというのは皮肉に聞こえるかも知れません。

和文英訳の翻訳者のコストが高いのは確かです。何も今始まったわけでもなく、 どなたでも感じていることでしょうが、翻訳の場面にぶつかると日本語とその表現 方法は如何に英語とかけ離れているか実感されていることでしょう。
知らず知らずのうちに日本的な阿吽の呼吸が文章構成の中に染みついており、主語 が欠けていても、言おうとすることがどれを指すのか不明であっても、立派な 構文を作っていると思いこんでいるのでしょうね。それを英語に直そうとして 問題に始めて気がつく。
翻訳用の日本文に作り替えることをつい、忘れてしまうのですね。でも、そんな 日本文を書いていたら、自分でも嫌になるような変な作文になること必定です。

前にもお話したと思いますが、ある大手企業の北米市場担当の営業部長がアメリカ で秘書に口実筆記をさせたそうです。
ところが、出来上がった文章を読んで見たら何を言っているのか全く判らない、 「私の英語力はこんなものかと暫く落ち込んでしまいましたよ」と話していまし たっけ。きっと日本文流の英会話だったのかも知れませんね。

英会話の得意な人に英作文が下手という人が多いと聞いたことがあります。 本当かどうかは判りませんが、英会話を話す楽しさに比べれば、英作文など出来れ ばやりたくないというのも人情です。
企業が世界でビジネスを展開し、大勢の日本人が現地に出張、あるいは滞在して いるのに、“国際感覚未だなし”と言われる所以はこの大きな、日本だけに存在する 壁のせいなのですね。
そのためには安価で優れた和文英訳ソフトの出現が望まれるのかも知れません。

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