ごきぶり日記275
デパチカは狩猟社会?
証券アナリストが、欧米が狩猟社会で日本は農耕社会だと今更、改めて書いている
文を見ました。農耕社会のDNAを持っているから景気回復の処断がなかなか出来な
いのだと言いたいのでしょう。
狩猟社会は生き方そのものが闘争的で弱肉強食の世界だから、ちょっと気を抜けば
攻撃を仕掛けられ、いつの間にか淘汰されてしまう。だから為政者も経営者も意志
決定が早く、決断力と実行力が伴わなければ勤まらないことは確かです。
農耕社会のDNAは集団=ファミリー、チームワークで自然を相手にじっくりと長い
時間を掛けて取り組むのだから全く相反する生き方ですね。
こうしたDNAは確かに自分の意見を率直にぶつけ合い、その接点を探り合意を求め
るのは苦手でしょう。話さなくても判ってくれるだろうという阿吽の呼吸が身に
ついていることも否定出来ません。
バブル崩壊後はこの狩猟社会であるアングロサクソン流ビジネスが、グローバリ
ゼーションのデファクトスタンダードになったので、これに対応することが出来
ないことが混乱の原因だと言っている人もいます。
確かに企業は年功序列、終身雇用の伝統が崩れて思想的背骨を無くしたように
揺れ動いています。
今まで経験したことのない首切りをやり、個人の能力至上主義で、出来なければ
去れという経営姿勢は企業の育ってきた社会的な土壌を一気に交換してしまおう
とするように突飛もない風情に見えます。でもそうしないと生きて行かれないの
だ、今まさに死にそうなのだということも確かなのでしょうね。
“良いも悪いもない!”と言われそうです。
でも本当にそうなるなら社員が大きな声でガンガン発言し、経営者と激論して意見
が合わなければ飛び出すという人間関係に塗り替えられなければならないと思うの
ですが、実際には組織、上下関係、個人の意識など何も変わっていないようなの
ですが間違っていますかね。
我が社は何処へ行くのやら、私はどうなることやらという情緒不安定型の社員が
多くなったような気がします。やがて再生するであろう企業の新しい面相やスタ
イルはどうなるのでしょうかねぇ。
多くの社員は出来るだけじっと息をこらしてリストラの嵐が頭の上を通り過ぎる
ことを願っているのかも知れません。昔が戻るわけがないと思うのですが・・
こういう話をすると日本中全部が意気消沈しているように感じますが、どっこい
そうでもないから不思議です。
「デバチカ」この活力とバイタリティには驚かされます。この世界はまさに優勝
劣敗、弱肉強食であり、如何にして有名デパートに入り込むか、入ったら淘汰され
ないようにと必死の戦いを繰り広げています。
よりめずらしいもの、旨いものを作り、提供しなければ直ちに入れ替えられて
しまうそうですよ。当然、その評価は消費者が決めるもので、ある店には終日長い
行列が出来、隣の店は閑古鳥が鳴いているという残酷な光景が情け容赦なく展開
されています。
顧客満足度(Customer Satisfactory)などという言葉が空しく感じる程に厳しい
世界です。人気のある店は強気です。そこには闘う姿勢が強く感じられる
からなのでしょう。
「日本は農耕社会」などと額面で割り切ろうとする評論家はこうした逞しい戦闘
意欲を見たことが無いのかも知れませんね。
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