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DIARY

ごきぶり日記263

アナリストの起業家観


B:
ある国際アナリストの意見を読んだらこんなことを言っていたよ。
日本で起業が成功しないのは殆どの起業家が利益率の低いビジネスを始めてしまうことが原因だ
と言うんだね。

利益率が低ければ自己資金がなかなか貯まらず、銀行依存という日本独特の悪循環に陥るという
趣旨だ。だから利益率不足が失敗の最大の理由であることに早く気づいて、最初から高利益率に
狙いを付けて事業を始めろと言っている。

一見もっともらしい話だが、これでは自分の全財産を掛けて事業を始める人 全部が考えも無しに儲
からない事業に走っているということになってしまう。 始めから儲かる商売があれば苦労しない。アナ
リストとか評論家は自分が 事業をやるわけではないから気楽な話をするもんだと少し頭に来たね。

A:
あぁ、それは私も読んだよ。廃業件数が起業件数を下回っている、その原因は ・・・というやつだね。
世の中、市場が飽和して作る物がなくなり、だから反対に競争は益々激しく なる。確かに高利益率
の事業を始めないから悪いんだ、というのは言い過ぎ だね。ではそんな高付加価値な商売は何処
に転がっているんですか?教えて 下さいと言いたくなるのも判る。

これを読んでいると先行した人がうまくいっているのを見て2番手、3番手が 甘いものに蟻がたかる
ように動くのは日本人の特性のように言っている。 それだけ、発想が貧しい人種だと言いたいらしい。
うまいものに飛びついて横から浚おうという精神は日本人に限らないのだがね。 海外の企業はオリ
ジナリティを大事にして、豊かな製品や事業を追求するから 利益率の高いビジネスが出来ている、
というのは美化し過ぎ、買いかぶりと いうものだ。

B:
小売店のマージンが小売価格の50%もあり、日本より10〜20%も高い と驚いている。
日本でも民生品の場合、メーカーの仕切価格は市場実勢価格の半分だから、 問屋を介さなければ
そうなる。

A:
うん。だから海外の会社は50%のマージンの範囲で商売出来るから儲かる のだと結論づけている
ようだね。 誰だって中間マージンをゼロにすれば同じように儲かることは判っている。 一部ではそう
した努力をしているが、これは日本の社会的土壌が未だそう なっていない。問屋だの商社だのが
流通に関わっている仕組みはそんなに単純 ではない。だから起業家が中間を排除すれば良いんだ
というのは単純で、 如何にも評論家らしい。 「オリジナリティに富む製品の創造」これは何も起業家
だけの命題ではなく、 大企業再生の課題だろうに。

B:
“自分でやってみな!”と言いたくなるよ。
それにしても変わりそうで変わらないのが日本の社会構造だねぇ。

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