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DIARY

ごきぶり日記261

総身に知恵を・・


大手企業が半期を終えて決算損益の見込み修正をやっています。
米国IT不況に端を発した世界同時不況の様相に加えて、同時多発テロと景気が どこまでも落ち込んで行きます。

中には前には650億円の黒字と発表して、たった3ヶ月後に決算見通しは1,500億円 の赤字とやっている会社もありますよ。
3ヶ月間で見込みが出入りで2,150億円円狂ったということになりますが、こんな の単なる計算違いに入りますかねぇ。
年商5兆円の会社にとって3000億円の赤字など、大した数字ではないと言って 市場から大いにひんしゅくを買っている社長もいるようですよ。

どうも庶民にはこの金額が多いのか、こんなものなのかわかりませんが、日本の 大企業の年間売上高は5兆円にも達しているのでしょう。すると1000億円の利益 でも売上高利益率は、たかが2%ですね。オーバーヘッドは大きいし、有利子負債 は数兆円はあるのでしょうから、1000億円の利益を出すのは並み大抵の努力では ないことは判るのですが・・・

何でこんなに大きな見込み違いが起こるのでしょう。
およそ予算というものは“前の年がこうだった、だから今年はこの程度出来るだろ う”という程度で、世界の政治、経済などの動向や変化を洞察し、この結果を織り 込んだ、いわゆるゼロベース予算編成などやっていないでしょうね。
勿論、膨大な人員を抱えているから給料も払わなければならない、設備の償却も 必要、借金の利子も払わなければならない。だから売上を伸ばして利益を出さなけ れば生きて行かれない。だからこのくらい欲しいんだという願望予算となりがち です。

その昔は中期計画と称して、5年間ぐらいの売上目標を立てる。勿論、こうあった らなぁ、という願望予算だから、未達成の時はそのグラフの時間軸を一年間ずらせ ば良い。書く手間が省ける、という笑い話がありましたが、まさか今はそんなこと はやっていないでしょうが。

市場の感触は日頃市場と接している現場がもっともよくわかっていることで しょう。益々激しくなる競争の中で、価格競争力が劣る、開発スピードが遅い、 など劣敗要因が多ければ売れないことも知っている。でもそれは Excuseと見なさ れて許してくれない。かくして至るところに積み上げられ、上乗せされた予算と 現実との不整合を抱えたまま進軍ラッパが鳴り渡るから、やるしかないという ことになる。

激戦では利益の計算などやっていられなくなる、せめて売上だけでもと原価を 無視する。結果は大赤字の玉砕ということでしょう。
変化の激しい時代の経営は身軽であることが強みなのでしょうね。つまり借金は 少なく、重い設備に縛られず、人数は少数精鋭で変わり身が早くということが 判っていないわけではないが、どうにも身動きが出来なくなった姿なのですね。
“大男、総身に何とかが廻りかね”という川柳に似ていませんか。

時価会計が進み、こっちからも企業の中味が見えて来ました。優勝劣敗はこれから 始まります。

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