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DIARY

ごきぶり日記256

IT論議


B:
IT関連株がガタ落ちだね。まるでやることがなくなったみたいに工場が 閑散としているところが多い
らしいよ。

A:
ITの重要性が薄れたのでもメッキが剥げたのでもないと思うよ。
要するに期待が大き過ぎたということだろうね。ITには夢があり新しい創造 の可能性が詰まってい
ることは間違いないのだが、金融市場という魔物がその 夢をたらふく食い過ぎて消化不良を起こし
ているということではないのかね。

B:
何事もありのままでやって欲しいものだね。一転してITが悪者のように なっている。
ところで、新種コンピュータウイルス「ニムダ」はどう?
相当に 感染力が強く、感染方法が多彩なようだが。

A:
さぁてね。私自身のパソコンは大したデータも入っていないし、やられたら 再インストールすれば良
いと思っているからあまり気にしていないがね。 サーバはそれぞれ対策しているだろうね。

作る方も、これを破壊しようとする方も同じソフトウェア技術者だからこれは 際限ない戦いだね。
作る楽しみと破壊する快感とは表裏一体なのかも知れない ね。姿を見せない破壊活動はテロと同
じで何とも始末が悪い。
だが、ソフトウェアは言語記述だから侵入されてしまえば改竄とか破壊には 極めて弱い。
硝子細工のようなものだ。 ウイルスでなくとも散々書き込んでいる途中で画面がスタックする、
ファイル が壊れるのはパソコンの宿命だから。

B:
ITというとサーバやパソコンのイメージだけれど、もっと幅広い技術だろう と思っていたが。

A:
インターネットが前提になっているからね。例のアルパ(ARPA=米国防省高等 研究計画局)が戦
略的に「分散管理型情報ネットワークの構築」を考え出した ことに始まっている。冷戦の60年代だ
から当然、核戦争を意識したコンピ ュータの分散化にあったと言われている。だからコンピュータ
&通信がITの 総称になっているのだと思う。
でも、今や情報処理も通信も、エレクトロニクスも技術として一体化されて いるのだから、もっと広
い応用分野があるだろうね。

B:
いつも思うんだが、空港の入出国管理ね。管理官が一つ一つパスポートを見な がらペタペタとゴ
ム印を押すね。あの時「このパスポートは本物か? 本人と 違いないか?」と見ているのだろうか
ね。あまり顔を見られたことがないよ。
ブラックリストがあって瞬間的に照合しているとも聞いたことがある。 でも混雑するときはろくに顔
も見ない単なるスタンプの押し屋のように見える がねぇ。だからパスポートは身分保障としてはあ
まり信憑性がない。
あれをICカード化して身元照会、前歴などが瞬間に照合出来ればそれを機械 に通しただけでア
ラームが出て通れない。偽造パスポートがなくなると思うの だが。

A:
国民総背番号のIC化時代ならそうなるね。国内は完璧だが全世界で発給される パスポートとな
るとそれほど簡単でないな。とにかく未だやることが山ほど ある。行政などは特に遅れているか
らね。

IT不況というと何だかやることが全くなくなったように思われるけれど、 これは需給バランスが一
時的に崩れたこと、それによって恐慌意識が煽り立て られていることで情報処理、通信、エレク
トロニクスの技術開発はこれから だろうと思っている。

B:
世の中益々物騒になる。セキュリティは疑心暗鬼商売だが、やはりこれかね?

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