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DIARY

ごきぶり日記249

商売は女と口


あるファーストフード会社の社長が「商売は女と口だ」と言ったとか言わないと か小耳に挟みました。女は判るが口とは何だろうと思ったら、どうやら食欲を 指しているようです。

女性相手の商売が儲かることはいまさら言うまでもありませんが、それにしても リストラや希望退職の広がりで、ひたひたと不況が身に迫って来ようという時に、 何で若い女がそんなに金を持っているのだろうかと考えさせられます。

ぼんやりとそんな考え事をしながら歩いているそばを、大型のベンツが嬌声を あげながらすり抜けて行きました。運転手を含めて若い女が三人ばかり乗り込み、 やたらにはしゃぎながらぶっ飛ばしているのです。
何だか世の中が言いようになく捻れていて、はかなむような嫌な気分に落ち込んで しまいました。話に打ち興じれば気が散ります。“ちゃんと周囲に気を配って運転 してくれよ”と願うばかりです。

そんな中で、ちょうどソニーが第一四半期だけで544億円の赤字に陥り、松下も 創業以来の赤字でリストラを行うと報じています。何せ終身雇用の元祖が始めて 人減らしを断行するのですからニュースです。
でも、松下という会社は合理化をやらずに成長して来た経過から、切り捨てる 余剰資産を沢山持っているという噂ですから、これは社員のたるみ掛かったタガ の引き締めなのかも知れません。

富士通は大幅赤字、NECはどうやりくりをやったか、何とか水面から顔を出して いるようです。ハイテク、ITの大御所も見られたものではありませんね。 景気の最先端を走って当然の企業がこの状態なのですから、深刻な不況の入り口 に差し掛かったことは確かなのでしょう。
それにしても大企業というものは、変わりませんね。バブル時代の設備が後生大事 に抱え、余剰人員は切るに切れず、大方の社員の意識は全盛期のまま、そう見え ますが違いますか?

昔なら一般庶民は、この辺で娘を苦界に売り飛ばす愁嘆場になるところでしょう が、それがベンツだのBMWなどを乗り回し、血眼になってブランド品を買い漁る のが若い女の特技、特権のように見えるのはどうしてもよく判らないのです。 どこからお金が沸いて出て来るのでしょうか。

親父がリストラや希望退職で普通の定年退職金の2倍も貰ったから、娘は無尽蔵に 使えるのかと下司の勘ぐりをしたくもなります。
それとも若い女の方が才能があり、高い給料を取っているのでしょうか。女狙いは デパートの特技だったと思っていましたが、今やどの商売も若い娘に標的を置いて いるようです。そこから金が引き出せるという動物的嗅覚が、そう教えてのかも 知れません。

口が儲かるとは随分と直截的な表現ですね、食物は口から入るし、喰わなければ 生きていけないのだから、いつの時代も口が商売になるのは間違いないのですが、 金儲けしか念頭にない腹の底が丸見えです。
でも、人の口も浮気っぽいですよ。商売は顧客の安全と顧客の満足とその結果と しての適度な利益のバランスによって永い信頼関係が築かれるのでしょうから、 いま売れているからといって底なしの販拡競争を仕掛ければ自ら命を縮めることに なるのですがねぇ。

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