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DIARY

ごきぶり日記246

証券アナリスト


金融庁が証券アナリストを調査すると報じている(7月12日 日経5面)。
所属する証券会社の営業戦略によって、アナリストの発言がゆがめられていない か、アナライズする担当企業の有価証券を持っていないか、などを調べるという。

株は自己責任だと言いながら、経験の浅い一般投資家にとって、これから市場が どうなるのか、何を買ったら儲かるのか分からないことだらけである。
そんな一般投資家が増加している中で、専門家としてもっともらしく今後の市場 動向を分析して見せ、ついでにこれから上がるだろうという有望株まで名指しする のだから、一般投資家が信じて当たり前ということになる。

つまり、特定の機関投資家や個人が利益を享受すための市場誘導を、もっとも やりやすい立場にあり、現にそうしたことが行われているということになる。
気がつくのが遅すぎると言うしかない。これまでは大手証券会社の支配力が強く、 分かり切っていても、誰も文句の言いようが無かったのかも知れない。

それぞれの大手証券会社でアナリスト軍団を持ち、投資家にアクセスすること 自体が問題だと思うのだが、顧客への情報提供という名分がある。
だが、蔭に自分の会社の営業戦略を隠し、もっともらしく市場や顧客を誘導する ならば、場合によっては悪質な詐欺商法になるのではないか。
どうやら一般投資家とは、こうした高度でかつ、悪質な企業の作戦まで見破らな ければならないらしい。

新規上場、増資の幹事会社になると大変儲かるらしい。そんな時、営業マンが まさに押し売り同然に勧誘する。株数も数千と決めてかかり、すぐに決めて欲しい という。例えその会社が聞いたことのないものでも、調べる時間も与えない。 つまり支店なり営業マンにノルマがあり、何としても消化しなければならないと いう事情だけが丸見えになる。人の懐具合は全部調べ上げて、先刻承知なのだから 始末が悪い。

「投資は自己責任」というものの、大手証券会社の担当者なら、つい信じて見よう かと思うのも人情である。得てしてこんな公募株は当たらない。
上場と同時に株価は公募価格の半分にも達せず、下がり続けるものもある。 証券会社に騙された!、何が抽選だ!と怒る声が掲示板に溢れている。

最近は営業マンとは言わず、資産管理担当というらしい。「売りつけるのでは ありません。あなたの資産を管理して差し上げます」ということらしい。
資産を管理するということは増やしてくれるということではないか。 これでは「資産食い荒らし課」になってしまう。

こうした人種が所属している会社の利益のため、あるいは自分や親類縁者の儲け のために、市場を誘導したら大変なことになる。
現にそうしたトラブルが多発しているそうで、アナリストに対する不信感が高まっ ているという。アナリストのみならず市場も信じられなくなるかも知れない。

それまで営業マン、つまり資産管理担当がある大手電機を一生懸命薦めて来た。
ところがある日、パタッと言わなくなった。アナリストの気が変わり、組み替え をやったらしい。釈明など無い。
やはり株は自分で考え、自分で決めるものらしい。

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