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DIARY

ごきぶり日記239

官僚が司る国


小泉内閣が誕生し、官僚が大臣を洗脳、教育して自分たちの筋書きを棒読みさせる これまでの慣行が崩れ掛かっている。
特に田中真紀子外相と外務官僚とのやりとりは双方共に露骨で、中味を見るに 格好の材料である。

官僚が大臣に情報を渡さない、大臣が官僚に「恫喝」されるなどあるわけが無い と思うのが普通である。
ところが、官僚の歴史を辿るとこの経緯がよく理解出来る。ある資料に、
「官僚という言葉は官吏と同じ意味に用いられることもあるが、厳密には、むしろ 官吏のあるべき姿から逸脱した場合を指す言葉と理解すべきだろう。・・・」  とある。

つまり権力者の考えていることを実行するという立場からはみ出して自分が権力者 となって思うように動かそうというようになった姿を「官僚」と呼ぶ、ということ になる。
官僚という言葉をざっと手繰っただけでも話は18世紀に及んでしまう。
世界中がこの官僚問題に悩まされている。
官吏が権力を身につけ、特別な階級として存在するに至る過程と背景はいろいろ あるが、この中でも有力な武器は官吏だけが知りうる知識にあった。

この知識はあらゆる手段によって複雑化され、官僚だけが理解出来る弾になる。 あるいは機密事項として人の目に触れないようにする。かくして、中味は判りにく くて煩雑、一度決めたことは変えない、先例の無いことはやらない、という官僚 主義がはびこる。官僚という種族の権力支配願望と自己防衛ということである。

戦前は内務省の送り込む知事によって地方政治が中央に連結され、知事は官僚政治 の登竜門となっていたが、今や草の根によって選ばれた知事が続々と誕生している。
民意を中心とする政策や住民投票は官僚政治と全く矛盾するから、真っ向から対立 が始まる。中央省庁から送り込まれた役人が、長野県知事に猛然と反旗を翻すさま は、「世の中を支配し、統治しているのは官僚なのだよ」という姿勢が丸出しに なっている。

ましてや中央省庁の役人なら、「素人に何が判る。言うとおりにしないと、ために ならないよ」と態度や顔色に滲ませて恫喝まがいの圧力を掛けることは想像出来る というものである。
官僚政治を利用して権益を得て来た議員も多い中で、この改革は簡単ではないこと がよく判る。

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