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DIARY

ごきぶり日記236

ネット開発途上国


マスコミの宣伝が行き届いているのか、何でもかんでもネットの世の中になった ように錯覚するこの頃である。

最近は熟年者のパソコン学習欲が旺盛らしい。地域で募集をすると、たちまち定員 オーバーで締め切りになるという。その理由は教える人が足りないと報じている。
“熟年者に茶髪のお兄さんではねぇ”ということらしい。
確かに、熟年者にお教えして三つのうち、一つ覚えて貰えれば上出来かも知れない。 根気のいる仕事だから先生が不足するのも判らないではない。

世の中、便利になったとは言いながら身近には専門店がなく、ちょっとしたものは 都心に出なければならないことが多い。億劫なものである。
その点ネットは買う物さえ見つければ購入のフォーマットは完備しており、必要 事項を記入して「購入する」で物によっては翌日に配達される。
カードの番号を預けるのはセキュリティの上で抵抗があるのだが、これは信用出来 る有名メーカーに限定して置けば良い。

ところがこうしてeコマースが進化をしている反面、同じ日本で全く進化しない 世界が存在する。役所である。
暫く前は市、区役所のホームページを探しても見つからないことが多かった。 最近はそれでもぼつぼつ出揃って来たようだ。各種届出書の書式がAcrobat Reader などで記載され、これをコピーすればわざわざ取りに行く手間は省ける。
だが、手書きで記入して役所まで持参することには変わりがない。まだまだ朱肉の 印鑑が幅を利かす時代である。

我が家では確定申告は家内の担当になっている。私はいつもそばで見ながら評論と Excelを使った検算をやる立場にいる。
およそ税金くらい複雑で厄介なシステムは無い。税制が悪いなどと議論を吹っかけ る気はないのだが、せめて計算くらいは簡単に出来そうなものである。

やることは@所得金額を出して、A所得から差し引かれる金額を記入して、B税金 から差し引かれる金額、D納める税金を計算する、ことですべて与えられた計算式 通りに当てはめるのだから、このぐらいプログラムし易いテーマはない。
毎年の入力を保存して置き、変化した数値だけを上書き入力すれば一発で答えを 出してくれる。プログラムがあればパソコン上でせいぜい数10分の仕事である。

ネット開発途上国日本は、いつになったら電子政府が出来るやらである。
日本銀行の行員の給与が一々指で数え、封筒に詰め込む旧態依然とした現金支給で これがつい最近、銀行振り込みになったと聞く。
これが日本のネットの進歩の尺度なのだろう。

実際にすべてをネット決済にするためには、個人認証の方法やセキュリティの確立 が必要であることは確かだが、ことほど左様に日本のインターネットは未だ入り口 に差し掛かったばかりである。

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