(株)テクノクリエート トップページへ TOP

DIARY

ごきぶり日記231

霊園商売


霊園産業とでも呼ぶべきかも知れない。土曜、日曜日になると「お墓はもうお求め になりましたか、と遠慮会釈なく電話がかかって来る。
“余計なお世話だ!”と、つい電話を荒々しく切ることになる。

余計なお世話には違いないし、事がことだけにゆっくり休んでいる休日に、 縁起でもない、とんでもない奴だと感じるのは人情である。だが、この商売も 知ってみるとなかなか面白い仕組みになっている。
人間誰れでも一度はお世話にならなければならないのだから、頭から毛嫌いしても 始まらない。

遺骨を海に撒くという話も聞くが、法的には半分は残さなければならないという。 海に散布するのも金が掛かる。普通の漁船で漕ぎ出して勝手に撒き散らすことも 出来ないだろうから、それなりの船をチャーターしなければならない。 そうすれば数百万円掛かるから、お墓を作った方が安上がりですよ業者が話して いるのを聞いたことがある。

そうかも知れない。それに残った半分はやはり何らかのセレモニーが必要だ。
お寺というものは先祖伝来の壇家で成り立っているのかと思ったら、そんなのは 極めて古い発想だという。勿論、それが本業であることは間違いない。だが、 今は殆どのお寺が公園墓地風な解放をやっており、「宗教自由」という立て札が 目に付く。

それぞれのお寺は真言宗、浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗(順序不同)などの宗派が あるのだが、お墓には何の宗派が入っても構わない。さすがに本堂でお経をあげる のは出来ないというお寺(この場合は墓石の周りで読経)、いや、構わない住職が お経を読む(この場合は各宗派共通のお経というのがあるそうだ)と様々である。

素人考えでは異宗派を祀ったり本堂で読経したのでは、本尊が怒り出すのでは あるまいかと心配するところだが、競争社会を生き抜くためにはご本尊も目を 瞑ってくれるのかも知れない。
墓地の権利はピンからキリまであろうが、1平方米当たり50万円あたりが相場では ないかと思っている。アクセスの道路を造らなければならないし、管理もしなけれ ばならないから金も掛かろうが、それにしても土地としては使い物にならない、 二束三文の山林を坪当たり数百万円で貸し、しかも関係者が供養出来なくなれば 寺に戻るらしいからなんとも美味い商売に見える。

お寺さんの商売上手は今に始まったことではなかろうが、名門、名刹のお寺の壇家 なら、院居士の戒名一つで数百万円するから文句も言えないのかも知れない。
墓地を買えば1年以内に基礎を作らなければならない法律があるという。それで 石材屋が商売になる。瞑幽界の産業はこと細かく取り仕切られている。 だから生活合理化は進まない。

みなさまからのご意見、ご感想をお待ちしております。 E-Mail: info@techno-create.com
Copyright(c)2001-2002 株式会社テクノクリエート All rights reserved.