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DIARY

ごきぶり日記227

“定年”の便りに


定年退職とのこと、お便り拝見しました。
定年とは言え、未だ心身共にお元気で若者のようなあなたが、これから次の人生 をどうして生きて行かれるのか大いに気になります。

終身雇用制があるから「定年」があるということで、日本独特のシステムだから 旧来の企業文化を総て集約した言葉だと思います。
定年を迎えたといういろいろな方の話を聞いて見ると「もう仕事はやりたくない、 地域のボランティアでもやって過ごしたい」と話される方が圧倒的なのです。
定年を人生の区切りとして、第二の人生を悠々自適でのんびりと過ごす、あるいは 地域社会に奉仕するということが問題だなどとは思っていませんよ。

むしろ立派な生き方だと思うのです。でも、何だか割り切れません。
素直でない考え方をすれば、そこまで会社に身も心も捧げ尽くしたのですか? 会社のために人生を燃焼し尽くしたのですか?と聞いて見たくもなるのです。
嫌なことを言う奴だと思うでしょう。でも反面それは当たっているのかも知れ ませんよ。
それに、今のところは企業が多額な退職金を払えるから、そうした財政的背景に 支えられて“悠々自適”という贅沢が言えるのでしょう。

いわゆる“宮仕え”のご苦労の蓄積が一気に出て来るのかも知れません。
今まで通りに終身雇用制が生き続け、多額な退職金が貰えるなら何も問題は無い のですが、既に年功序列、終身雇用は終焉を迎え、退職金の引当不足は深刻に なっています。地方財政は特に逼迫しており、5年以内に破綻するとも言います。
これからは401Kで自分の年金は自分で作ることになりますが、そうなら、 これからは定年など無いということになりそうなものですが。

立派な趣味を持ちながら会社勤めのため、生活のため、心ならずも出来なかった 人は定年後にそれに掛けるということは羨ましい限りです。
でも、大方のサラリーマンは会社勤めが生活の糧であると同時に、趣味になって いるとも言えませんか? この趣味がうち切られて困惑している人も多いのでは ないでしょうか。仕事とは生き甲斐を求める手段でもあると考えると会社を辞め た後に、健康を害する人も多いという話がうなずけます。

“今更そんなに儲けて何処へ持って行くの?”という人が居るかも知れませんが、 良いじゃないですか、欲は人間の生きる源泉なのですから、欲張ることによって 益々元気になりますよ。それに儲けて上手く還元すれば日本の景気に貢献出来る のですからね。

要するにこれからは、みんな定年のない社会を前提としての人生設計が必要になる ということでしょう。会社の決めた時限では無く、自分の意欲と能力が社会に いつまで役立つかということで定年が決まるのかも知れませんね。

益々お元気で、相も変わらぬ毒舌を聞かせて下さい。

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