ごきぶり日記225
拝啓、ニュースキャスター殿
拝啓、ニュースキャスター殿
KSDの贈収賄事件、機密費横領事件、株価低落に見る経済危機とネタに事欠か
ない世相になってしまいましたね。
政治とその構造的腐敗、信用失墜と、どれを取っても国の根幹を揺るがしかねない
ほどの大問題です。
諫早湾問題では懸命にキャンペーンを張っておられる姿勢は評価します。あの
愛嬌者のムツゴロウの姿が消えてゆくさまには、多くの人が胸を締め付けられる
ように切なく感じ、この報道に共感したことでしょう。
でも、海苔の被害が報じられて、結果は「あれほど言ったのに・・」と、あなたが
いうことになってしまいました。「あれほど言ったのに・・」とはこれまた何とも
やるせなく、救いのない言葉です。
民放は所詮、コマーシャルで喰う宿命にあるのだから、コマーシャルの合間に放送
しているような番組の立場では充分なことが出来ないのはよく判りますが・・
今の日本は危機的な状態にあるのでしょうか、それとも政治、経済、社会と一応の
安定成長期にあり、毎日の事件はその中の胎動なのでしょうか。
もし前者なら通り一辺の報道や、恐る恐るのコメントでは大変なことになるけれ
ども、後者なら若者におもねる報道商業主義も生きるためのツールとして仕方ない
のかも知れませんね。
もはや残された手は構造改革しか無いことはいろいろな議論の中で煮詰まっている
ようです。「構造改革」というものに対する庶民の理解は、権利に群がる体質、
つまり、族議員、外郭団体などの排除、役所役人の権力思考の解消、税金の無駄
遣いの排除など、どれをとっても有史以来の人間欲に絡む永遠の課題なのですが、
それでも一つ一つにタガを掛けながら、封じ込めて出来るだけこうした遅れた世代
から抜け出して行くことなのでしょう。
何とかしてこの「うまい汁」を守ろうとする守旧派が多すぎるますよ。これを打ち
砕くのは政治しか無いのですが、政府自体が利権と自己保身の渦中にあり、動け
ない、あるいは動こうとしないのだから堂々巡りを繰り返しているのでしょう。
同じような歴史を繰り返して来たアメリカですが、それでも一つずつ解決しながら
進んでいるさまは、やはり民主主義先進国だと思います。
あなた自身はもっと現状を憂い、危機を感じ、早く何とかしなければと思っている
ことでしょう。画面からよく感じ取れます。一度その座に着くと手放すことが出来
なくなるほど「権力」という座は人間に取って座り心地の言い場所なのですね。
でも、潜水艦事故のような国際問題が勃発しても、ゴルフの後半のラウンドが
残っているから“終わってからね”と続ける感覚では一刻たりとも国政を任せる
わけにはいかないのではありませんか?
映像の迫力を備えたマスコミの言論は計り知れない影響力を持つから、一歩間違え
れば大衆を誤った方向に誘導する危険を孕むことも確かです。
でも、ことここに至っては、マスコミが国民の声を集約して、挙ってヒュプレヒ
コールを叫ぶことがあっても良いのではないかと思うのですが。
ブーイングの方が適切かも知れませんねぇ。
|