ごきぶり日記215
政治は世紀末現象
世紀末とはこの世の終わりのことか、と思うほど呆れ返ることが多すぎる。
すべての元凶は政治にあり、政党にある。
特に自民党のあからさまな権力闘争目に余ると誰もが思っている。
“よくもまぁ公衆の面前で”という言葉があるが、日本中に放映されるテレビの
前でその無神経さ、国民不在をを余すところ無くご開帳に及ぶのだから恐れ入る。
内閣不信任案をめぐる加藤反乱軍の制圧には、見栄も外聞もなく脅したり、
すかしたり。そのいびりで党内の主導権を取れないと見るや、反乱軍の首謀者は
さっさと白旗を掲げて元の鞘に治まろうとする。
時が来たらまた出て行こうという計算だろうが、戦略とか戦術とはほど遠く、
単なる猿山のボス争いに過ぎない。ボスの主導権争いで破れた猿は単なる一匹の
子分猿として、小さくなって新しいボスに従う。
衆院本会議場での水掛け事件に至っては、誰しもあれが代議士かと目を疑ったに
違いない。教養も品性もあったものではない。
それを見ていて、してやったりとばかりと隠そうともせずニヤニヤ笑っている
首相が余すところなく画面に映っている。
あとで「理解出来ないわけではない」とその心境を隠そうともしない。
これが一国の宰相だろうか。
こんなゴタゴタの中で、あっという間に多くの重要法案が採決されて行く。
何処で法案の議論が行われたか知っている人は少ない。
支持率が10%台に落ち込むと、株価が上がればまた支持率が上がるだろうと
ばかりに銀行の持ち合い解消売りを押さえ込もうと政治介入する。
国民の税金を大量に受け取った銀行は、早急な健全化に迫られている。
来年度からは時価会計の新会計基準が適用され、待ったなしの状態にある銀行は
どうやら戸惑っているようである。政府の言いなりになれば国際市場から叩かれ
るのは目に見えている。ご都合主義も此処まで露骨になると、“馬鹿にするな!”
と喚きたくなる。
そもそも銀行の持ち合い解消売りは、今年度上期で1兆5700億円。全部吐き出せ
ば、3兆円というから確かに株価に影響するだろう。だが、政府自らが進めて
来た金融の健全化を支持率の支えのために、株価対策として当の政府自身が
押さえ込むという矛盾など、どこ吹く風である。
与党とはそれほどに甘い汁らしい。国民の支持率が低いことなど、やってみせれ
ば変わるさ、という愚民政策的な感覚があからさまに見え隠れする。
日本には世界的視野がなく、党利党略と権力争いしか無くなってしまったようだ。
この辺で国民が怒らないと同罪にされてしまう。世界が注目しているうちに日本発
のブラックマンデーも起こるかも知れない。
世界中から物申さない、怒ることをしない不思議な国民と見られている日本人も
そろそろ、我慢と忍耐の緒を切る時期が来たようだ。
|