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DIARY

ゴキブリ日記87

あたまに来る話


大蔵省証券局のキャリア組の贈収賄容疑による逮捕は、たとえそれが前頭程度の小物であれ、大蔵全体が腐っている事は状況証拠が充分に示しているからほぼ、間違いはあるまい。

大蔵省幹部が省内の再教育だとか、綱紀粛正だとか云っているが、そんな話はもう聞きたくも無い。 要するに、自分はそんじょそこらの普通の人間とは違うエリートで、人の上に立つのは当然と思い上がっている。 そんな特殊構造の人間に人の道を説いても何の意味も無いだろう。

どう、わあわあ騒いだところで、政治家も官僚も基本的かつ全体体質がこうした前世紀的構造だとすればどうにもなるまい。
公的資金の投入申請も護送船団方式よろしく、大手銀行が横並びで足並みを揃えるのも、全く何も変わっていないからだと誰もが見通している。

何も変わらないし、変わろうとしないだろう。だが残る頼みの綱は市場原理だ。
4月、外為法改正を皮切りに始まる金融ビックバーンが、好むと好まざるとに関わらず世の中を変える事に期待するしかない。 欧米の金融業界は、“始めは処女の如く、のちは脱兎の如く”日本市場を駆け回るだろう。

国から税金の保護を貰って自己資本の充実を計るのも良かろう。 だが、既に企業は銀行の貸し渋りに対応して、こぞって外国銀行からの借り入れに踏み切っている。 10数年前にビックバーンの洗礼を受けて完全な金融自由化対応の出来ている外国銀行は立派な経営さえやっていれば喜んで貸し出しに応じるだろう。

アメリカの銀行員の社会的立場は決して高くない。給料も安い。 3%カットなどの、おざなりのリストラ策で勝てると思うならやってみれば良い。

アメリカの銀行は約束した預金額に応じて金利は格段に違う。ある手順を踏めば電話で自分の預金残高を確認できる。
何でもかんでも窓口にいらっしゃい式の日本の銀行に対し、欧米は電話で済むほど顧客主体の経営が徹底している。 顧客がどちらを好むかは自明である。

アメリカでもっとも健全で収益力の高いシティバンクが人員を半減するというリストラ策を聞いた。 今、アメリカで急成長のインターネットバンクに対向するためで、政府がどう、税金がどうなどという、母親にしがみつくような幼稚な競争ではない。

規制緩和後のビジネスチャンス、競合ポイントは無限である。 その過酷な市場競争が、大蔵との癒着だとか、横並びの護送船団だとかいう聞きたくもない話など吹っ飛ばしてくれるだろうと期待しているのだが。

 

 

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