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DIARY

ゴキブリ日記80

貸し渋り


前略

BB君、久しぶりですね。
相変わらず会社を背負って、夜遅くまで頑張っていることでしょう。
でも、自分がやらなければ、やる人間が居ないという想いは、過去の自分に照らしてよく分かる。 でも男は30代、40代と脂がのるに従ってその想いはエスカレートし、寝食を忘れて働き詰めるが、 体の方はある年齢を境に下降線をたどるのだから、それを忘れないように体を労ってくださいよ。

ところで、この前合ったとき「山一証券の自主廃業以後、受注がパッタリと止まってしまった。 こんな経験は始めてです。怖ろしいような感じですよ。」
と云っていたね。あの2度のオイルショックの時は、みな若かったこともあり、実感は少なかったのだね。 だが、今回の「怖ろしいような感じ」はまさに その通りで、普通の不況(不況に普通というのはおかしいが、)と全く違う。 日本社会の基本的な構造と体質が世界の主流(これをアングロサクソンスタンダードと呼んでいるが) とかけ離れていることから起こった不信が、根源にあるようだね。 ビックバーンは金融だけでなくあらゆる業種を巻き込んで進むだろう。

大企業もこれまでの「排他的一国主義」のような企業間競争をしていたのでは生きて行かれなくなり、 昨日までの“国内の敵”と相互補完をするように連携、提携が進むだろうね。

あなたは「貸し渋りは中小企業だけではないですよ」といっていたが、東証上場銀行101行の資金調査によると業種、 企業規模に拘わらず、貸出が半年前に比べて、6兆3700億円減少しているそうだから厳しいのは当然だね。

大手調査会社によれば、97年の倒産件数は16,464件、負債総額は14兆447億400万円だそうだよ。
販売不振(788件)、赤字累積(200件)、売掛金回収困難(141件)と不況型倒産が全体の63,3%(1,029件) を占めている。
今年はどうだろうか? 
98年は企業規模、業種関係なく急増して、過去最高と云われている84年の20,491件を上回るだろうと予測している。

この報告にあるように「企業規模、業種の関係なく・・・」であれば、恐れを身に感じるのは当然だね。 問題は過去の旧い着物を何処まで着替えられるかに掛かっているのだが、大きな組織をあなた一人で変えられる物ではないね。
これからの時代の変化と流れをしっかり見つめて、柔軟に生き抜いて呉れることを願っています。

では、いずれまた、一杯飲みながらゆっくりお話をしましょう。

匆々  

 

 

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