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DIARY

ゴキブリ日記61

健康ばやり


みのもんたの思いっきりテレビを見たことがありますか。毎回健康に良いという食べ物を取り上げていますね。
医食同源というのは今に始まったことではなく、人間、健康の源泉は食べることにあることは分かり切っています。

何が何に効く、どのビタミンがいくら入っているとやると、次の日はその食品が飛ぶように売れます。 むしろ八百屋さんはこの番組を見て明日の仕入れを決めるようです。
近所の八百屋でも「おい、今日の思いっきりは何だった?そうか、じゃ、明日はそれだ」などと夫婦で会話しています。
どの野菜にはビタミンがどのくらい含んでいて、何に効くと出演者の医者先生のお墨付きならば奥様方は一斉に飛びつくでしょう。

その食品を食べるとき、何と組み合わせるとビタミンの効果が更に上がるとなればそのおまけまで売れる訳です。 どの病気に効くなどと云おうものならそればかり食べるかも知れません。 その次の番組でこれも良いといえばそっちへ移ってまたそればかり。 でもどの食品にもそれなりの栄養があり、成分を含んでいるから万遍なく食べることが大切という結論に達します。

何のことは無い、要は30種類の食品を食べろという。 その都度振り回されていた奥様方はなんだか分からなくなり、結局はバランスよく食べることだという結論にたどり着きます。
一回の食事で30種類取るということは至難の業です。ましてや単身で外食などの場合はとても無理というものです。
そこでこれを飲めば、あるいは食べれば30種類という製品が出てきます。

自分や自分の家族だけは健康で長生きを、という思いが商売のターゲットになるのです。
抗菌ばやりも何ともやりきれない話です。 手に付いたもの、体に触れたものは、みなばい菌で殺さなければ生きていけないという神経は何回手を洗っても、 足を洗っても心配で繰り返す神経症と同じで、一種の病気でしょう。
ありとあらゆる菌を殺さばやまじとなるから、悪玉を殺す善玉菌まで一掃する。 その結果、人間が本来持っている自然の抗体がなくなり、耐力のない、ひ弱な人間が増える。

科学が発達し人間が自然から遠ざかり、生物としての繁殖力を失って滅亡して行く。 そんなサイエンティフイックミステリがあった様な気がします。
文明の末路とはこんなものかも知れません。



<ゴキブリ後記>
自然に生きるのが一番なんだがねぇ。むしろ大敵はストレスじゃないか?
健康志向も行き過ぎると大きなストレスになるよ。
野良猫は丸々と太ってストレスが無いが、飼い猫は長い間、家を留守にすると完全にストレスがたまるそうだ。
自然に食べ悠々と生きる、抗菌グッズなど要らないね。

 

 

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