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DIARY

ゴキブリ日記48

サラリーマン残酷物語


平成8年の自殺者、478人。昨年一年にサラリーマンが自殺した数である。 (テレビ朝日「サンデープロジェクト」8月10日)
企業のリストラが大流行だという。 リストラに関するアンケートに対して、大いに深刻、やや深刻を合わせて83.8%の人たちが何らかの不安を持ち、 現実に解雇の不安を感じている人は82%。特に若年層狙いが増えているという。

マスコミは、「企業の手口が極めて露骨になり、名目だけの出向や未経験配転で仕事を奪い、 退職以外には道が無い状態に追い込む」具体例をセンセーショナルに取り上げる。
政府、日銀は景気は緩やかな上向き傾向にあると云い、 新人の採用は徐々に持ち直して昨年比で増加する企業が多いと聞いていた。

そこで労働省の「労働経済動向調査(平成9年5月)」を見ると、 業種にもよるが四半期毎に上がったり下がったりで、要するにうろうろしている。
労働者の過不足状況は「すべての産業で雇用不足感が過剰感を上回り、引き続いてプラス」とある。
つまり、現在は労働力不足の状態にある訳である。

これが本当の姿なら、何故いまリストラによる「サラリーマン残酷物語」が起こるのだろうか。 マスコミはこれを企業社会のイジメと呼び、原因は経営者の先行き不安と見る。
確かに、規制緩和やら金融ビックバーンで何が、どの程度起こるのか、誰にも分からない。 これを好機と捉え前向きに進むにも、今までのやり方を守り抜くにしても、 誰しもかつてない大きな変化と認識すればするほど不安がつのるだろう。

現状は変えなければならない、だが新人は採らなければならない。という思いが如実に現れている。 然し、首切りというものは経営が成り立たなくなったとき、やむを得ず許されるもので、 その際その人たちの先行きを真剣に相談に乗り、身の振り方を考えてあげるのが会社であり、人事の責任なのだ。

(現在の経営が成り立っているさなかに)かつては会社のために貢献した僚友を立場とはいえ、 同じサラリーマンがイジメまがいの追いだしをよく出来るものだと考えさせられる。「明日は我が身」なのに。
どうやら中には、便乗して嫌いな奴を切り捨てようという魂胆もあるようだ。

だが、一方では雇われている側の甘さも際だっている。
「会社が何とかして呉れる」式の体質は年功序列、終身雇用制の中で培われたもので変えようが無いといえばそれまでだが、 地殻変動がまさに起こっているのだから、こっちの方でも自分の危機管理を日頃から真剣に考えなくては。



<ゴキブリ後記>
残酷物語はいつの世にもある。
人身売買、女工哀史、の歴史を経て未だに政治の貧しさと為政者が多くの人々を苦しめる。
「サラリーマンは、気楽な稼業ときたもんだぁ〜♪♪」という歌が流行ったのは、そんな昔のことでは無い。
所詮は人間のやること、時の流れと自分の都合で、何をやられるか分かったもんでじゃないよ。

 

 

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