ゴキブリ日記27
クローン羊と倫理
なにやら、サイエンティフィック ミステリーかホラー映画のような話を
している。
クローン羊ってなんだ? (ゴキブリ独白)
最近、「クローン羊」というのがメディアで話題になっていますね。
クローン(clone)を辞書で引くと、「単一細胞を培養して作られた遺伝的に
同一の細胞群、同一のもの、酷似しているもの、写し、模写」とありますよ。
要するのにコピー羊ということになる。そうすると一卵性双生児の双子は
クローン人間ということになりますか。
クローン人間はひどいね。でもそう言っても間違いではないらしい。
記事の中に、ナチスのヒトラーが、クローンに異常な関心をもっていたとも
云っています。何故ですか?
ヒトラーというのは、人種論者と云われていてね、
「いろいろな人種は、優劣がはっきりしていて劣等人種は、いくら教育しよう
が環境を改善してやろうが劣悪な性格は変わらない。
だから絶滅しなければならない。人種の性格は遺伝的に決まっている。従って
優秀な人種は自分の生きる範囲を拡大しなければならない。劣悪な人種と混血
すれば劣悪になって滅びる」という思想をもっていたというね。
だから、あのユダヤ人迫害が起こったんだろうね。
なるほど、独裁者としてそういう思想を持って、優秀で自分に忠実な人間と
寸分も違いないコピー人間を大量生産すれば怖いものはない。でもこれが
空想科学小説ではなく、現実に出来るようになったということだとすると
恐ろしい話ですねぇ。何が起こるか分からないですよ。
そこで人間の倫理観が問題になるのですね。臓器移植などで「医の倫理」とか、
話題になっています。ところで倫理学って一体なんですか?
難しいことを云う。いよいよ、哲学の世界に入ってきたね。倫理というと
普通は儒教のように「人の踏むべき道」と道徳的な意味で受け取っているん
だが、本当は倫の理(ことわり)ということで仲間の関係や人間同士のあやなす姿、
世間のことなど、「人の世のありさまをテーマにした学問」なんだ
そうだ。
つまり、一人の人間が社会とどう関わって行くか、どうやって適応して生き
るか、あるいはどうやって対決するか、という学問らしいよ。
これ以上はヘーゲルや和辻哲郎先生の本でも読んで勉強してよ。
科学の進歩と人間の倫理観というものが、どうバランスを取れるかという
ことか。
科学者はどこまでも科学、技術の進歩を追求する。行き過ぎると自然や神の
怒りに触れる。宗教と哲学と科学は深い関係にあるそうだ。人間の究極を
追求するんだから勉強して見ないかい?そして今度は逆に教えて欲しい。
とても、とてもそんなことは。でもクローン人間などできたらクローン人種と
いうのが幾つも出来て、我こそは世界中で最も優秀な人種である。として
クローンナショナリズムで戦争になり地球は終わりですね。それはご免だな。
<ゴキブリ後記>
人間がクローン化出来るのなら、我が同族3500種も一種類に出来るのかな?
そうなれば、誰かに危険が迫れば即座に感知し身の安全は確保出来るのだが。
だが、人間が誰も彼も同じ顔、同じ考え、同じ行動をするようになるのは
もっと恐ろしいことだ。
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