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DIARY

ゴキブリ日記25

会社を作る話


<ゴキブリの前置き>
今日は、社長と若手のE君が、独立して会社を作る話をしている。
そういえば最近、テレビでも起業家の話が多いそうだ。女性の起業家 の話も盛んだとか。
でも、我が輩が冷蔵庫のしたから眺める限り、ゆくゆくは独立するんだ!
とか、会社を作るなど話しているのを聞いたことがないがね。
まぁいいか、E君も色気があるようだから兎に角、お説を拝聴しよう。



いま、起業家を目指せ、とかベンチャーの時代だとか、云われていますけど 会社を経営すると云うことは大変なことなんでしょうね。
自分の会社を持ちたいと思っても尻込みする人が多いと思いますよ。

そうだね。会社を持つということは、法人として社会に貢献すること、 社員の人生と生活に責任を持つことが必要だ。自分の家族の生活も安定させ なければならないし、そしてまかり間違えば本人は全財産を失って、乞食に なるかも知れないから、普通のサラリーマン生活から思い切るのは、それこ そ「清水の舞台から飛び降りる」心境になると思うよ。

やっぱり無理かなぁ。

そんなことはない。いまは、商法が改正になり、猶予期間も切れたから 有限会社は300万円、株式会社は1000万円の資本金を先ず、用意しなけれ ばならないが、「会社を作る」だけなら簡単だ。法的手続きを自分でやる なら話は別だがね。断って置くが、作るだけならということだよ。

ほら、やっぱりそのあとが難しいということじゃないですか。

そりゃあ、漫然と作るだけなら問題だ。
何をやるか、やりたいかというターゲットははっきりして居なければ困る。
会社を作りたいと思っている人たちは皆、具体的な目的を持っているんだ から、大丈夫だよ。

一口に会社と言ったっていろいろある。アメリカのベンチャーのように、 「何々気狂い」----これは差別用語かな?----と云われる様な高度の技術を 持ち、夢と一緒に一攫千金を求めるのもあるし、大企業の人脈を頼りに 下請け仕事を貰って経営しようと考える人もある。親や親類の関係から 身近な仕事をやるために商店を開く人もいるよ。

どういう考えで会社をやっていったら良いのか教えて下さいよ。

多くの優れた経営者や評論家が居て、口幅ったいことを云うと叱られそう だが、でもね「経営に王道なし」で、私は、如何に自分の哲学を持っている か、どれだけ自分が中心になって引っ張って行かれるかだと思っている。

哲学と言ってもね、難解な理屈を振り回すことではないよ。
大企業の経営者なら、標語の様な目標を掲げ、精神論的な方向付けだけで 優秀な部下がその意を帯して行動して呉れるが、我々はそうは行かない。
受注は大丈夫か、これを受けて利益が出るか、リスクはないか、社員は 喜んでやって呉れるか、品質納期の責任はとれるか、見積もりは一件々 自分で見て、価格決定を詳細に指示する。
社員の能力は向上したか、意気は上がっているか、経営指標のバランス は崩れて居ないか、資金繰りは大丈夫か、と絶えず目を配る。

これは大変だ。とっても出来ませんよ。

少なくとも中小企業の経営者はみんなやっていることだよ。
さっき「経営に王道なし」と言ったね。別の言い方をすれば、経営の原理 原点をきちっとやる以外に何もないんだよ。
だが、それだけでは社員の「夢」がなくなる。この夢も哲学のうちだ。
だから、無理をせず、機が熟したと見たら思い切った手も打たなければなら ない。決断とリスクは経営者に取って避けて通れない。
会社と言うものは「この程度で結構」と立ち止まることは出来ない。絶えず 進化し、成長していないと存続出来ないんだ。

偉そうなことを云ったがね、私は「経営とはゲームだ」と何時も云っている。
ロシアンルーレットのようなゲームかも知れないがねぇ。
水は高いところから、低いところに流れる。わずかな溝を切って置けば、 労せずして、その水は自然に目的のところに流れて来る。
格言にも「兵の形は 水に象る(かたどる)」と云うよ。直線とか円形とか いう布陣にこだわらずに敵の攻めようによって、水のように布陣を変える。
これが中小企業流戦法じゃないかな。

分かったような、分からない様な話だけど、「経営とは原理、原点を着実に 実行する事」だけは理解しました。なんだか自分でも出来る気がして来た。
そのうち考えて見ますよ。



<ゴキブリの独白>
所詮はゴキブリ、我が輩も分かったようで分からない。
でもね、「人間万事沙翁が馬」幸、不幸はあざなえる縄のごとし。という から、とにかくやってみたら?
そうそう、経営者の血液型は0型が向いているそうですよ。

 

 

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