ごきぶり日記200
200編の通過点
書き出しが1996年6月20日でそれから二年目の1998年7月27日に100編を迎え、
さらに二年を経過し、この2000年8月22日に200編となりました。
土手の柳か、節句の鯉の吹き流しのように、風の吹くままに、心のおもむく
ままに、自由に書き連ねながらも、時代の変化と苦悩が次第に大きくなって行く
ことを強く感じるこの頃です。
バブル崩壊後の永い、苦しい不況のトンネルは、なかなか先の明かりが見えて
来ませんね。それどころか、何やら政党政治の末期を思わせるような、時代錯誤
な議員の犯罪や腐敗が明らかになるし、改革は進まず、企業は膨大な有利子負債が
減らず、これから再び大型倒産が起こるかという重苦しい先行きが囁かれている
鬱陶しい日が繰り返されています。
国が七百兆円に及ぶ借金を抱える一方で個人の、それも高齢者の資産が千三百
兆円あり、これが動かないと言います。如何に先行き不安を感じているかという
証左であり、政治不信が極まっているということでしょう。
一つの船に水先案内人が大勢乗っており、それぞれがメンツや利益誘導で、
あっちだこっちだとわめき、船長はうろうろして、機関士はエンジンを噴かす
のか、減速するのか分からないでいる、今の政治はそんな構図に見えます。
この国はお金持ちなのか、没落貴族なのかよく分からないのが実感でしょう。
でも教育も、社会的モラルも、モラールも頽廃の方向に向かって加速している
ことは確かなようですね。早くなんとかしなければならないのでしょうが、
これも金儲け至上主義の現代的顛末だとすれば救いがありません。
企業は生き残りを掛けて急速に変身を遂げようとしています。
社員第一主義のファミリー的な考え方など、既に持っていないでしょう。
過剰資産、過剰負債、過剰人員の三大過剰は未だ改善されていません。
トンネルの彼方は激烈な生存競争が待ち構えており、人員整理という淘汰は
これからも続くでしょう。
身近には生き方を失った子供たちの凶悪犯罪、金のために親が子を殺す事件、
など、連日また同じニュースかと紛うばかりに、頻発していますね。
社会が歪んで行く根元は政治の貧困にも大きな責任があります。
行政が適切な手を打てば、犯罪の巣窟と言われた、あのマンハッタンですら
蘇るのですからね。
「そんなことはごきぶり日記200編には関係無かろう」と云われればその通り
かも知れませんが、それならば、ノアの箱船に乗って自分たちだけが生き残る
ことの出来る世界を探さなければならないのかも知れませんよ。
”この荒天の中を、あなたはどう生き抜こうとしておられますか?”という
問いかけは、あながち無意味なことではなかろうと思っているのですが。
このコラムは、そうした事態認識の上に立って、個人がどう生き抜くかという
つたない呼びかけ、と思って読んで頂けたらこの上ない幸せなのです。
縁の下の片隅からでも何かが起こり、起こせるのが戦国時代の習わしなら、
今がその時期かも知れません。
時折であれ、200編までお付き合い頂いた読者には深くお礼を申し上げたい
と思っています。
また、これからも永いお付き合いをお願いしたいものです。
願わくば、これからは「共に語る」コラムに変身させたいと思っているので
お便りを心待ちにしております。
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