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DIARY

ごきぶり日記178

税金は誰が払う


このところ、また頭に来ている。確定申告の話である。
確定申告は、我が家では家内の担当であり、3月になるといつも土壇場で泥縄式に 計算を始める。どうやら払った税金が戻るどころか、追徴されることが分かって おり、払うものは一刻も先延ばしたいという心理らしい。

毎年悩まされるのも気の毒だと思い、それでは一つ、データベース化して楽に してあげようとばかり、その仕組みに取り組んでみた。
どころがである。やり始めてすぐに配当のところで引っかかってしまった。
家内も同様に悩まされていたらしい。

「配当控除」欄の説明には、
[株式などの配当所得のうち、(27)の金額から一千万円を控除した金額に相当 する部分の金額(A)]×5%+[株式などの配当所得のうち、(A)以外の部分の 金額]×10% とある。

説明はこれだけである。(27)は「課税される所得金額」の総計だから、 「株式などの配当所得のうち、・・」となると(27)が配当の内数と思うのが 常識だと思うが、どうやらこの形容詞句の置き場が違い、先ず(27)から 一千万円を引いて、という意味らしい。はぁ、これが税金屋の用語かと分かった ような、分からないような気になった。

だがそのあとの10%が分からない。そこでインターネットに説明があるよう なので早速、アクセスしてみた。驚いたことに国税庁の「タックスサービス」が 民間のホームページの中にポツンと載っている。
まさかと思うが、国税庁は未だホームページが無いので間借りしているのかと 邪推する。

この説明を読んで家内は「ますます分からなくなったわ」と嘆いている。 役人から云わせれば頭が悪いと云うのかも知れないが、こっちから云わせれば プレゼンテーション能力が無いということになる。
証券の種類によって税率が変わるらしい。だから、そんなに分かりやすく書け ないよ、ということかも知れないが。

何も確定申告に限らないのだが、税金の仕組みが、アンをこねくり回したように 複雑怪奇になってしまっている。「分からないところは税務署にお聞き下さい」 だが、こうなったらそんじょそこらの役所では相談に乗ることが出来ない。 税務所に相談に行くと、税理士がその都度、本を開いて勉強しながら答えている という人がいた。

だからこそ、プログラムが必要なのであり、「簡易給与所得表」などをデータ ベース化して置き、それぞれの数値を入力すれば自動的に計算してくれる必要が ある。それにそんなに大変なプログラムになるとは思えない。
こんなプログラムをCD-ROMで売り出せば税収に寄与するだろうし、税制が変わる たびにバージョンアップと称して売り出せばこれもまた商売になる。 ついでに「節税の手引き」でも付録に付いていれば、なお助かる。

こんなことをやると税務署の人員が余って困るのかも知れないと勘ぐりたくなる。 あるいは、パソコンがろくに扱えないので、昔のままの手計算にしておく必要が あるのかも知れない。国を挙げて情報化時代を喧伝していながら、役所の事務は 一向にソフト武装が進まないようだ。

「確定申告は自分で書こう!」と宣伝しながら、方法は旧態依然たる役所言葉の 役所仕事では「時代から取り残されるのは役所から」ということになる。
日本はIT革命の敗者になるという話がある。確かに物作り全盛の時代なら、 人の作った物を真似し、小さく安く作ることで追いかけられたが、ソフトの二番 煎じは売り物の価値が無い、それに知的所有権で縛られて、先発の下請け的属国 になる。何もかにも根底から考え方を変えないと本当に敗者になるのかも知れない。

 

 

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