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DIARY

ごきぶり日記165

人間の弱み


いつの世にもあくどい金儲けを考える人間は絶えないものですが、景気が悪く なり、世の中が不安定になるとこの悪徳商法が闊歩し始めますねぇ。
でも景気が絶好調の時代も、もっと儲かるだろうと欲をかき、その結果、膨大な 不良資産を抱え、それを上塗りするように不良貸出を続け、背任横領で犯罪人に なり果てる人間も多いのですから、己れを含めて、人間というものは、何と弱い ものかと思い知ります。

常識の枠を遙かに越える狂気の説法にすがり全財産を失う人、親子兄弟に 多額の保険を掛けて平気でこれを殺害する者、成功する筈のない人身誘拐を やって一生を棒に振る者、など一々枚挙にいとまのないこの頃の世相は、やはり 世紀末だという感がひとしおです。

頭脳と精神構造が此処まで進化した人類というものは、考えれば考えるほど 不思議な生物です。人類創生の神は、作って置きながら此処までの進化を予測 出来ず、相伴って備えるべき「強靱な意志と神経」を忘れていたのかも知れ ませんね。確かに科学で解明出来ないことや、人間の常識を遙かに越える事象が あるのかも知れません。この見えない空間が恐怖であり、此処を埋めるのが宗教 なのかも知れません。無神論者には縁遠い話ですが。

この空間の恐怖が怪しい宗教の発生源となり、過去に何回も同じような被害が 発生しながら“前車の轍”を繰り返します。最近では自殺者が急増していると いう現実を聴くにつけ、人間の神経というものは、まさしくガラス細工のような ものだという実感が増殖します。勿論、そんな人ばかりではありますまい。 そう考えると、はまってしまう人たちは弱者なのでしょうか。

警察も身内の引き起こす事件と掛け持ちで大変なことと同情します。
悪徳商法や得体の知れない宗教がはびこるのは、将来に夢や希望が持てない 世相と人々の不安心理が背景とはよく言われていますが、やらかす方に取っては これを大きなビジネスチャンスとして捉えているのでしょうね。

ビジネスというものは社会共同体の中にあって、社会のため、人のために利益を 上げ、これを社会に還元することと理解していましたが、どうやら最近は、 「隙間を突いてチャンスを見つけ、他を蹴落として自分だけが儲けることこと」 と定義が変わってしまったように感じます。共存共栄の社会ではなく、弱肉強食 のサバイバル社会と化した姿です。

そう言えば、身近に迫って来る最近のビジネスは、どれもこれも怪しい気が しませんか。人の弱みや苦悩を100%活用した宗教まがいの商売は論外ですが、 (もっともこれが一番ボロ儲け出来るようですが)商売だから人の関心を引き、 乗って来るような巧みな宣伝や、うまい話はなにがしか必要なことは否定しませ んが、必ず罠が一つ二つ仕掛けてあるようです。
「疑心暗鬼商売」は金になる、とは昔から云われて来たことですが、何とも 世知辛い話ですね。

世の中が進化するに従って悪知恵も同時進行的に進化します。
「判を押す その手ゆるめて 先ず相談」などといううたい文句で、善と悪を 判別するコンサルタント会社なども商売になりそうですよ。
人間の心の隙を商売にするなど許されないことですが、こうした悪ほど頭が 良くて、“悪知恵が働く”とはよく言ったものです。

それならば自衛すべきだと言われるかも知れません。でも“人間の弱み” だからこそ自衛出来ないのであって始末が悪いですねぇ。

 

 

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