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DIARY

ごきぶり日記158

狙いは団塊の世代


相変わらず団塊の世代が狙われている。
男性の失業率も5%を下回り、リストラが一段落したと太鼓を鳴らしている。 ところが、何処も「リストラは道半ば」であって本当はこれからが正念場なの かも知れない。

リストはバブル時代の甘い経営、拡大主義を改めて、経営の根幹を見直すこと だと思っていたら、これが今や首切りの代名詞になってしまっている。勿論、 経営改革も行うのだろう。その結果としての余剰人員になるのかも知れない。
では、多くの人を道連れに、こうしてしまった責任は誰にあるのだろうか。

人間を減らすもよし、給料を落とすもよし、とにかく人件費、人件経費を下げる ことが当面の課題である。総人員を減らし過ぎれば活力を失う。そこで費用構成 の上で最大の割合を占める50代が狙われる。
確かにこの年代の所得はバブルのジェット気流に乗って一挙に駆け上がった感が ある。20代、30代なら2〜3人の給料に相当する高給であることは間違いない。 だから、この年代を狙うのがもっとも効率が良いということになる。
だが、考えるまでもなく、此処まで給与を引き上げたのも経営者であり、本人 たちが闘い取ったものではないのだから、持ち上げてしまった人間に罪がある と思うのだが。

第一次ベビーブームが1947年(昭和22年)〜1949年と言われているから、50歳 から52歳になるが、実際には第二次ベビーブームを含めて、50±2歳くらいまでに 及ぶのかも知れない。
「あと5年の辛抱」という企業の本音が報じられている。5年経てばこの人件費の ピークが過ぎ、楽になるということらしい。ただ、待っていられる企業は良い。 待てない企業はあの手、この手でこの年代を狙っている。
二年間の猶予を与えて、給与を全額支給しながら仕事をせずに次のステップを 考えさせるもの、5年間は70%を支給して遊ばせるもの、中には定年前に退職して くれればその師弟を採用するというものなど、数え上げれば切りがない。

この年代の人の若い頃は「僕らは何をやるのも椅子取りゲームで大変なんです」 と言っていた。それは入試の話であり、深刻なサバイバル競争には極めて弱い。
時代はサンフランシスコ講和条約締結の前後であり、日本はこれから発展の一途 を辿る。それからは際限なく拡大する仕事をこなす企業戦士として、遮二無二 働き続けることになる。元々会社人間として枠にはめられた企業教育を受けて 来たので会社以外のことには疎く、現状をひっくり返すような冒険心は全くない。

こういう年代を狙って、全く違う世界で生きる方法を考えろというのは、極めて 酷な話である。資本主義社会の主役は金であって人ではない。だから当然の生存 競争だといわれればそれまでだが、その場その場であまりにも都合のいい言い草 だと思わざるを得ないのである。
何を言われてもじっと耐えて、定年まで居続けるのだと話している声も、陰の方 から聞こえて来る。

50歳は未だ青年だ。悔しさと負けじ魂をバネにして新しい天地を切り開いて欲しい ものとは思うのだが・・・。

書き込んでは読み返し自分に問い掛ける。そして人と真摯な深い議論が出来る ようになったとき、人生は大きく広がるのではないかと思うようになってきた。

 

 

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