ごきぶり日記147
ソリューションは花盛り
ソリューション(Solution)普通は解決とか解明とかに訳されますね。
いま、盛んに使われているソリューションとは単純に「問題解決」と考えれば
良いのですかねぇ。
今の世の中、問題が多すぎる。だから何事でも「私が解決してあげますよ」と
いう、うたい文句が受けるのかも知れません。
いわく、「製品開発ソリューション」「アウトソーシングソリューション」果て
は「物流ソリューション」等々、何にでもソリューションがついています。
“作れば売れる時代”なら単なる物の宣伝で事足りたでしょうが、ユーザーが
選別する大競争時代には箱だけ作っていてはたちまち淘汰される。
だからユーザーが本当に必要としていること、困っていることをトータルで
解決してあげましょう、ということでしょう。
だが、横文字というのは便利なものです。解明し、解決してあげますよと言えば
結果的に当社の問題は解決出来なかったじゃないかと詰め寄られても困る。
そこをソリュ−ションと言えば何となく高邁なビジョンを持ち、会社が生まれ
変わるような感じがするかも知れないから、不思議なものです。
先日、東京国際フォーラム(有楽町−旧都庁)で開催された「アウトソーシング
“99」に珍しく出かけました。小生、欧米の Exhibition には出かけるものの、
国内のこうした催し物には、ついぞ出かけたことが無いのですが、無料招待券を
貰ったことに、色気も加わって出かけてみました。
少々気障な話に聞こえるかも知れませんね。理由は簡単で、日本の こうした催し
に出掛けるのが面倒くさいということだけなのです。
少し古い話ですが、晴海とか幕張まで1時間、2時間掛けて出かけて、せかせか
した人の流れの中で、帰る頃は精力を使い果たしてぐったりするのが、嫌だと
いうだけなのです。欧米なら会場の入り口まで車で乗り付けることが出来るし、
ある程度混んでいてもゆったりした人の流れ、人に迷惑を掛けない動きの中で
悠々と見られる雰囲気に比べると雲泥の差があることは確かでしょう。
話が外れてしまいました。ソリューションでしたね。
本来はお客の大事なお金を預かる金融機関こそ、ソリューションビジネスだと
思うのだが、金融機関にはこの謳い文句は見あたりません。今の状態では自信を
持ってソリューション出来ないのかも知れません。
今やこの言葉を連呼しているのはメーカーのようです。うがった見方をすれば
何でもかんでも自分でやろうとして作った過剰人員、過剰設備を持ちきれなく
なって、今流行のカンパニー制をイメージして切り離しを策しているのかな、
とも見て取れます。
「アウトソーシング“99」メーカーは本業以外の JOBを外に出し、身軽になる、
中小ベンチャーはこれを受けてNew Business を作る、ということかと思い、
期待していたのですが、何のことは無い、大も小もソリューションを掲げて、
何とか仕事を取り込もうとする姿が露わで、そこにはビジネス改革の新しい芽は
実感出来ませんでした。
もっとも改革は始まったばかり、このショーも未だ若い青年のようなものだから
これからということなのかも知れませんね。やけに広い国際フォーラムで、
一時間足らずで見終わる小さなショーをみて、外にでるとクソ暑い真夏の太陽は
未だ中天に懸かったままです。なんで都庁を新しく作らなければならなかった
のか、と国際フォーラムに八つ当たりしながら、行き着く先は、やはり生ビール
でした。
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