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DIARY

ごきぶり日記125

リストラは首切りの代名詞


今やリストラといえば首切りの代名詞になっていますね。
でも本来はRestructuring なのだから再構築、つまり事業を作り直すことなのでしょうに。それは人件費が企業経営の中で最も大きな出銭であることは誰にでも分かりますよ。

でも、何だか変ですね。リストラを発表すると株が跳ね上がる。人の首を切れば会社が持ち直す、あるいは良くなると思っているのでしょうかね。市場側も分かっていないなぁと思うことがあるのですが、これが機関投資家というものかも知れませんね。
市場のパイが急に減ってしまった。だから首を切りますという話だけで会社が良くなる筈がありませんよね。

経営者がバブルに乗って人を増やし、設備投資すれば幾らでも際限なく売れる、儲かると思った時代がつい先日のように思われます。産業のコメと云われたDRAMだって、先進国がこぞって設備投資競争をやり、そこへそれこそ土台さえ出来ていない東南アジアのバブル新興諸国が大挙参加すれば、素人だって「あぁ、これはあと2〜3年すればコメが溢れるな」と思いますよ。“負けてなるものか、我こそは一番手”と欲に目がくらんで足下が見えなくなったということに過ぎないでしょう。

勿論、“予測出来ない不況の到来”などと云うでしょう。経営者はこぞって天井無く景気は上昇すると思っていた証拠です。でも、それを深く洞察して舵取りをするのが経営者の資質というものではないのですかね。つまり“経営的洞察力がありませんでした”と認めていることになる。

リストラに戻って、筋道から云えば、まず、これからの市場のパイはこのくらい、だからバブルで膨れ上がった機構、人員はここまで落とさなければならない。しかも市場の姿が大きく変貌し、競争の様態も変わった。だからこういうところに絞って企業形態を変える、という骨格があって、その結果として何人が余ってしまった、だから人員削減をやらなければならない、というのが普通の感覚ですよ。

そこで投資家が「あぁ成る程、ここまでやれば良い会社になるな」と思うから株が上がる。と庶民は思うものです。恐らくそこまで考えているのでしょう。だが、見えないものは信じることは出来ません。家族主義的経営の日本の企業社会にはリストラは馴染まないと云いますね。ただ、リストラを発表して退職者を募集すれば、能力や意欲のある人が真っ先に出て行く。さりとて露骨に選りすぐるのも社内の不和を生む。悩みはこんなところでしょう。

アメリカなら個人のジョブ ディスクリプションが明確で成績不良ならこれを具体的に指摘して首を宣言する。切られた方が不満なら紙切れ1枚で訴えて出ることが簡単に出来る。極めて明快なのですが、日本にはこんな土壌は無いから、陰湿な肩叩きになってしまいます。
余談ですが、アメリカではこんな時、首は朝の内に申し渡し、その日の内に退去させる。そうしないと関係資料を纏めて次の会社に持って行ってしまいますからね。
リストラとは難しいものでしょう。下手に削減すればたちどころに戦力を失い、縮小再生産と云うのですか、どんどん悪い方へ落ち込んで行く危険が伴っているのですから。
ビックバンというのは歴史に根付いている日本人のの生き方、考え方、風習まで、全部に関わっており、これを変えなければ出来ないとすればそんなに簡単なことではなく、混乱はこれからという感じがしますね。

 

 

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