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DIARY

ごきぶり日記117

七福神巡り


お正月は七福神と相場が決まっている。一体、この日本にどのくらいの数の 七福神が居らせられるのか想像もつかないが、至るところに七福神巡りがある。 まぁ、おめでたいのだから、幾つあっても良いのだが、今年はこの無数の七福神の 中から「隅田川七福神」を巡って見ることにした。

七福神は云うまでもなく宝船に乗った、えびす、大黒天、毘沙門天、布袋、福禄寿、 寿老人、それに紅一点の弁才天の七神だが、この中で日本の神様はただ一人だけだ そうである。
まずは三囲(みめぐり)神社。ここには大黒天が祭ってある。驚いたことに何事か 長い行列が出来ている。ここに並んで参拝順を待つのかと、とっぱじめから困惑したところ、そばの売店から「並ばなくても良いんですよ」と声が掛かった。

大黒天。この神様は始めは怖い形相の戦闘の神様だったらしい。歴史と共に人の好みと造形で次第に変形して行く。特に袋を担いだところが大国主の尊と似ていたところから、いつの間にか同一視されて今の大黒様になったと云う説は何ともいい加減だが面白い。

次は向島、弘福寺の布袋尊。
「中国、唐末五代の僧。名は契比、別に定応大師、長江子とも呼ぶ。容貌奇異、額と腹が大きく、いわゆる布袋腹である。明州奉化県の岳林寺に名籍を持つだけで嗣法を明かさず、居所を定めず、日常生活の道具を入れた袋をかつぎ、杖を負うて各地に乞食し、人々が与えるもの何でも布袋に放り込んだことから布袋の名を得た。神意の行跡が多く・・・」(世界大百科事典−日立デジタル平凡社)とあるから、最も人間的で泥臭く、それでいて超能力を持っていたので民衆に最も人気のある神様だったらしい。

長命寺の弁財天、百花園の福禄寿、白髭神社の寿老人、それから隅田多聞寺の毘沙門天
(中国では毘沙門天は“多聞(たもん)”と呼ぶ)と歩く。何処も参詣の長い行列が出来ている。この行列に従って粛々と参拝するのが信仰なのかなと思っていたら、誰かが 「鳥居を潜れば何処で拝んでもご利益は同じですよ!」と分かった様なことを云っている。それぞれの歴史や由来が掲示されているわけでもない。ここにお祭りしてあると云えばそうかなと思って手を合わせるだけなのだからその通りかも知れない。

近所のおばさんが出てきて「まぁ、参拝人の多いこと!」と驚いている。苦しい時の神頼みなのか、世の中、平和で天気が良いせいなのか、向島の名物桜餅と団子がこれも長い行列で飛ぶように売れている。

後ろの方で女性が二人「日本人って、お参り好きねぇ」と話している。仲々うまいこと を言うと感心する。

 

 

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