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DIARY

ごきぶり日記116

危うし!迎春


迎春!

「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり。---」
最近は瞬く間に時が流れ去る様に感じる。年が改まったといっても何も変わる筈ないの だが、とにもかくにも1999年の幕開けである。

やはり人間には節目が必要である。一休禅師ではないが、“門松は冥土の旅の一里塚、 目出度くもあり目出度くも無し”で、ひっくり返して考えて見れば20世紀の最後、 つまり世紀末でもある。

そう言えば昨年は数え上げるまでもなく、まさに世紀末の様な形相であった。
実体経済の50倍から100倍と云われる金儲けゲームのマネーが世界中を駆け回り、 狙った国の経済をかき回す。混乱があればあるほどこの化け物は儲かり、これを押さえれば 市場経済自体が減速する。いまやこの化け物を作り、独り勝ちとなったアメリカですら 返り血を浴びているが手を付けられない。年が明けてこれが変わる訳は無いのだが、 せめて松の内ぐらいは休戦と願いたいものである。

今年はどんな年になるかをいろいろな人が八卦で占っている。地球規模の問題が 入り乱れているから、複雑で誰にも分かる筈がない。まさに八卦をガラカラとこねくって、 目を瞑って一本引き抜いているだけだから、誰にも当たるまい。
総ての人間の基本がガタガタで、政治にリーダーシップがないのだから、 少なくとも今年一杯くらいは景気の底を這いずり回る事になるかと覚悟する。

現象だけを見ながら“変化の胎動”などと希望を持つ事は出来る筈がない。さればこの 現象がいつまでも続くもの、これが当たり前の世の中として、何とか生き抜くすべを 考えるしかない。今の世の中を見ているのが嫌になった。どこか人里離れたところで、 女房と一緒に世間から隔絶されて暮らそうか、などと云う著名人もいる。
だが、それでは本当の世紀末、ノアの箱船を求める事になってしまう。

世界中で戦争のない時間が無いという程、争いが起こり、今にも暴発しそうな 国際関係の中で日本は極めて平和である。閉店に追い込まれたデパート目指して ハイエナのように襲い掛かる女性軍、何処の七福神も押すな押すなの盛況。 不況時の神頼みと云えばそれまでだがこれが“深刻な不況”であるわけがない。
誰がこんな世の中にしてしまったのかと嘆いても始まらない。みんな人間がやった 事なのだから、人類滅亡も自然の摂理かも知れないのだ。
正月早々、縁起でも無い!と叱られても、本当にそう感じるのだから仕方が無い。

ついでのことに、素人が勝手な占いをやってみる。
銀行の本格的に淘汰が始まる。大きな会社が競争力を失って次々と業績不振に陥る。 外資はこれを狙ってM&Aを掛ける。生き残るには持株会社制度を取り入れるしかない。 100年の宿敵、A社とB社、それにC社がそれぞれ分解し、得意技だけを残して、 その他を譲り渡す。その結果3社は全く違う専門会社になる。それでも中には外資に 買い取られる会社も出る。失業者は大幅に増加する。そして初めて景気回復の胎動が起こる。

今年の年賀状は“今年も良い年でありますように”というよりは“今年こそ良い年に なってくれますように”という深刻な願望になってしまう。いや、“今年こそ良い年に して見せますよ”という覚悟が無ければそれこそ、End of The Ceutury になりそうだ。

 

 

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